プロスポーツの現場で選手を支えるリラクゼーションケアを体験

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2024.12.25

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プロスポーツの現場で選手を支えるリラクゼーションケアを体験

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プロスポーツの現場で選手を支えるリラクゼーションケアを体験

2024年12月、和歌山県新宮市にあるキナン研修センターで「プロスポーツの現場」を体験できる大変貴重な研修を行いました。

今回、和歌山県を拠点とするプロの自転車ロードレースチーム【キナンレーシングチーム】の皆様の協力を得て、ラフィネグループのセラピストおよび教育スタッフが合宿に帯同する機会をいただきました。体育系大学やスポーツ専門学校の学生さんにも是非知ってもらいたい、その内容をご紹介します。

実施日時: 2024年12月10日

場所: 和歌山県新宮市キナン研修センター

講師紹介

キナンレーシングチーム　ケアラー　安見正行さん

疲労を回復させるケアとは？

今回の合宿帯同の最大のミッションは、プロチームの選手へのリラクゼーションサポートを実施することでした。ラフィネグループのブランド『整体ナチュラルボディ』から、トレーナーの久木さんと講師の兼氏さんが参加。

整体ナチュラルボディは、動的ストレッチや独自の調整技術で、骨や筋肉、関節にアプローチする施術が特徴です。筋肉の疲労を緩和し、関節の可動域を広げる施術を行うことで、選手たちからは「自分では動かさない方向に動かしてもらえたのがすごく気持ちよかった」「からだが軽くなる感覚が違う」といったポジティブな声が多く聞かれました。

また、プロのロードレース選手にとって、体を触らせるという行為がいかに繊細で信頼を要するものであるかも実感。スポーツマッサージとは異なるリラクゼーションケアの必要性や効果についても活発な意見が交わされました。特に負荷が高いレース後には、リカバリーケアが選手のパフォーマンス維持に欠かせないことがわかり、実践的な学びを得る大変貴重な機会となりました。

チーム専属トレーナーからの直接指導

プロチームの専属トレーナーから直接指導を受ける機会も、今回の合宿帯同の重要な目的の一つでした。施術の内容だけでなく、部屋の温度、明るさ、香り、BGMに至るまできめ細やかに配慮する姿勢は、セラピストとして共感し感銘を受けました。

さらに、トレーナーのレース時の業務を見学することで、選手を支える多岐にわたる役割を学びました。ドリンク作り、補給食作り、氷嚢作りといった様々な準備が、選手のパフォーマンス維持にどれほど重要かを肌で感じることができました。

安見さん：

「選手の食事に関しても、レストランには出されない食材や外国人選手用などを準備します。衛生管理と食品管理、小道具はすべて僕らがやっています。レース中にはマッサージは行いませんが、サポートの仕事がいっぱいあるんですよ。」

安見さん：

「雷以外のどんな悪天候でも、レースは決行されます。選手たちの補給をサポートするために、カッパを着て雨の中でずーっと待っていることもあります。レース終了後は、一息つく間もなくホテルに急ぎ、チェックインを済ませたらすぐに何人もの選手のマッサージを行います。こうした現場ならではの臨場感や達成感を、ぜひ体験してほしいですね。選手を支える仕事を通じて、自分の価値観や視野が大きく変わるのを実感できるはずです。それは、まるで海外留学のように、自分を成長させる貴重な経験になると思いますよ。」

選手とのディスカッションで見えたこと

選手たちと相談し、ケアのタイミングや方法を話し合う中で明らかになったのは、レースが終わった後や、移動の後のリラクゼーションケアが適しているということでした。

宮崎選手：

「ストレッチも自分では動かさない方向に動かしてくれるので、すごく気持ちいいですね。レース後や長距離の移動後に受けたいです。」

畑中さん：

「可動域を広げたり左右のバランスを調整する施術は、レースの直前だとそれまで行ってきた練習と感覚がずれてしまう可能性があるので、合宿やレース翌日のケアとしていいですね。」

また、メンタルのケアや横になって誰かに体を触ってもらう時間がとても大切だということでした。プロの選手だからこそ、日々のプレッシャーやストレス、緊張を解きほぐすことが求められており、このリラクゼーションの時間が心身のバランスを整える重要な役割を果たしていることが分かりました。

疲労している箇所を重点的にケアしてもらうこともあれば、ただ話を聞いてもらうだけのこともあるそうです。専属トレーナーには、選手一人ひとりの状況を見極め、適切なケア方法を瞬時に判断する力が必要とのことでした。

このディスカッションにより、現場で必要とされるケアの知識をさらに深めることができました。

ナチュラルボディ久木さんの感想

大学でスポーツ科学を学んできた久木さんは、「選手への施術は、筋肉の反応がすごくいいので変化が分かりやすかったです。」「自分も大学で女子サッカー部のトレーナーをしていました。やはりこういった業界のトレーナーを志望しているので、チャンスがあれば次もやってみたいです。」

「今回プロスポーツに関わる多くのことを学ぶことができ、学生時代に学んだことが活きてとても嬉しいのと同時に、セラピストとしてさらに成長したいという気持ちが高まりました。」と語っています。

もっと知りたい、プロスポーツの現場

プロスポーツの現場は、体育系大学やスポーツ専門学校の学生さんたちにとって大変興味深い場所です。この合宿帯同を通じて、リラクゼーションがプロのアスリートのパフォーマンス向上に寄与できる可能性を十分に感じられました。

ラフィネグループは、今後もこのような現場での実習の機会を提供します。これからの期待や望みをもって、ぜひ一緒に成長しましょう。

KINAN Racing Teamについて

キナンレーシングチームは、和歌山県に本社を構える株式会社キナンをメインスポンサーとし、和歌山県と三重県にまたがる熊野地域に本拠地を置く、日本の自転車ロードレースチームです。2015年にUCI（国際自転車競技連合）アジアツアーコンチネンタルチームとして活動を開始し、実績のある外国人選手を加入させ、UCIアジアツアーをはじめ、ジャパンプロツアーやヨーロッパツアーなど、国内外のレースに積極的に参戦しています。