自己ベストは社会人になってから！強豪校で埋もれたアスリートが、デュアルキャリアで成功した訳

インタビュー　：　セラピストアスリート ラフィネ プライムツリー赤池店　 棒高跳選手 所杏子さん

 

 

Q1.デュアルキャリアを選択した理由を教 えてください

大学時代に実績が無く、資格も取得していなかった中でまだ競技を続けたいというのはわがままだと思いましたし、怪我もあり「もう引退してもいいかな」と考えていました。そんな中でもやはり煮え切らない気持ちがあり、競技を継続するのであれば両親に頼らずしっかりと自立した状態で続けようと思いデュアルキャリアを選択しました。

両親からは「大学院に進み続けてもいいよ」と言ってもらったのですが、競技費用や遠征費は自分で稼いだお金でやってくと決めて継続を選択しました。

 

 

Q2.ベストを出したのは社会人になってからですよね！ 工夫したことなどはありますか？

大学時代は3m50cmの記録で入学し、4年間かけて3m70cmまで伸ばすことができたのですが、そこから社会人になって働きながら4mまで伸ばすことができたのは自分でもすごく頑張ったなと思います！学生時代は周りと自分を比べてしまっていました。

中京大学は全国から強い選手が集まる大学なので「自分は強くない」「自分にはできない」という感情が多かったです。しかし社会人

になってからは、「仕事をしながら競技をしていているだけでも大変なのに結果も残していてすごいね！」とお客様やスタッフに温かい言葉をかけてもらえるようになり、自己肯定感がすごく上がるようになりました！自分のためだけではなく楽しみにしてくれている方がたくさんおり、「1人じゃないんだ」と試合で頭に浮かぶようになりました。それが私の力になっていると思います。

 

 

Q3.調子が悪い時やスランプの時に、 立ち直る方法はありますか？

スランプの時というか、うまくいかない時というのは、自分でいろいろやったけど、それでもうまくいかない時が多いと思うので、先輩・後輩関係なく人に話します。言葉に出すということは、具体的に何がどううまくいかないのかを自分の頭の中で整理するいい機会にもなります。

あとは初心に戻って、遠回りになるかもしれないけど基本的な練習に戻るようにしています。それから、いい時ばかりじゃないというのは常に頭に置くようにしていて、いい時が続いた時こそ気を付けようと思っているので、最近はあまり波がないです。

 

 

Q4.競技において大切にされていることはありま すか？

応援される選手になりたいと思っています。お客様やスタッフに実際に大会に来てもらうこともあり、本当にありがたいです。これからも応援される選手ってどんな選手だろうと考えながら競技をしていきたいと思います。

 

 

Q5.仕事において大切にされていることはありま すか？

仕事も競技と一緒だなと思います。競技でも努力、経験した分だけ身になり自信に繋がったので、仕事でもイベントや研修に積極的に参加しています。「どこにそんな時間と体力があるの？」と言われるくらい参加しています！笑

競技で得た考え方が仕事にも活かせているなと思います。

 

 

Q6.選手として、また個人としての将 来の目標は？

今年初めて全日本実業団2位という成績で表彰台に登れたんですけど、やっぱりてっぺん取りたいなって改めて思いました。学生の時は、強い部活のある高校・大学という環境にいたので、日本一になりたいという思いはぼんやりしていたんですけど、セラピストアスリートとして活動させていただくようになって、自分自身の目標だけじゃなくなってきたなと感じています。

応援してくださるお客様や会社の方々、周りの皆さんの目標にもなっていると感じています。

そういった意味で皆さんと一緒に日本一を取りたいと思っています。